「ほっ」と。キャンペーン

アジア中東旅行・日常生活などに関する手記であります。今は資金集めのために、日本で充電してます。


by aciktim
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28

カテゴリ: -不思議な夢の話( 4 )

『狸Bar』 (4)

 「そろそろ上に行きましょうか、もういいでしょう?

 その言葉を聞いて、思わず友人と顔を見合わせる。どういうことだ?モウイイデショウ?しかしいくら考えても分ることではないし、何故か友人は乗り気だったので、「では上行きましょうか、はい。」とあっさり同調して(何故断わらなかったんだろう)階段へ向かう。

 階段を登って2階に着く。見渡してみると、店内は同じ造りで1階となんら変化はない。みんな楽しそうに飲んでいる。ここまでは普通の飲み屋。

 さらに階段を登り3階に着いたその時、信じられない光景を目にする。狸が階段から転げ落ちてきたのだ。といっても下半身は人間で、顔だけ狸。さらにその狸人?をよく見ると、何と高校の先生ではないか。

「先生じゃないですか。何してるんですか?」と驚いて聞くと、
「何してるっておまえ。狸バーだぞここは。狸になるのは当たり前じゃないか。」という答えが返って来る。・・・ん?
「いや、狸バーだからって別に狸にならなくてもいいじゃないですか。」
「ここのビールはアルコールが50%入ってんだぞ。いい店だよなぁ。」
「50%っていったらビールじゃないですねぇ。」
だから狸バーだって言ってるじゃないか。50%だよっ、50%!

 これはマズイ。急いで逃げようと友人の姿を探すが見つからない。その瞬間、全てを一瞬にして理解する。図られたのだ。あいつは何もかも知っていたに違いない。彼も狸だったのだ。どおりで今日の彼はどこか挙動不審だと思った。そう思ってこの場から逃げようとすると、狸が僕の足をつかんでいる。よく見ると、先程までの女の店員さんが狸になっているのだ。そして僕の顔をにやにや見ながらこう言う。「狸になったらいいじゃない。」

 どう考えても狸になったらよくない。狸になって何のメリットがあるというのか。でも怒らせると何をされるか分ったものではないので、「狸にはなりたくないですね。」とやんわり言うと、その店員さんは少し考えたあとこう言った。
 「狸が嫌ならはどう?何だったらなんかでもいいけれど。」

 …ここは狸バーではなかったのか。やや拍子抜けして、「もう帰ります。」って言って足にまとわりつく店員を蹴り飛ばし、猛ダッシュで駅まで行く。20分くらい走ってようやく駅に着くと、駅名を記す看板には相変わらずこう書かれていた。

 狸駅

                            
                          【完】



 夢日記をもとに書いてみましたが(インパクトのある夢の時は、起きてすぐに書いているんです)、如何せんもう1ヶ月以上前のことなので、正直しんどかったです。まぁ夢日記が初めて役に立ったので良しとしますか。それにしても、たぬきなんて今まで2,3回しか見たことないですし、特に好きでもないのですけど…。本当に不思議ですね、夢ってやつは。何が出てくるか分ったものではない。深層心理ではたぬきになりたいのか、僕にはまだ分りません。きっと狸の毎日も、楽なものではないだろうしなぁ。

 長々と個人的な夢の話で失礼いたしました。次回からは普通に旅行ネタ等を書いていきま~す。
[PR]
by aciktim | 2005-10-20 23:33 |  -不思議な夢の話

『狸Bar』 (3)

 おそるおそるドアを開けてみると、予想に反して店内は大繁盛だ。仕事帰りのサラリーマンらしきグループが、ビールジョッキを右手にワイワイ談笑している。一般的な大衆飲み屋を思わせる構図。一階の広さはコンビニくらい。そんな店内の様子を見ていると、20歳くらいの女の店員さんが満面の笑顔を浮かべてやってきた。

「いらっしゃいませ!ただいま3階は空いているんですけど、1階2階が満席ですので、少々お待ちいただいてもよろしいですか?」
…ん?
「3階でもいいんですけど。」
 僕の言葉を聞いた途端、彼女の表情が険しくなる。何も知らないのかという呆れ顔、というより何故か憤慨した表情だ。
「でもお客様はこの店に来るのは初めてですよね?」
「ええ。そうですが。」
ならいきなり3階に行けるわけがないじゃないですか。」
「?…そうでしたね。待ちますよ。」
 
 この不可解な会話から待つこと10分程度、名前を呼ばれてようやく席にありつく。まず友達と生ビールを頼み、待っている間に友人にどうしてこの店を知ったのかを聞いてみると、驚くべき言葉が友人の口から発せられた。
「先輩がこの店で行方不明になったんだよ、先週の水曜日かな。それで一昨日同僚がそのことを確かめに来たんだけど、そいつも帰ってこなくてさ。なんかおかしいだろ。立て続けに2人がこの店に来てから消息を立っているなんてさ。でその噂を聞いて知ったってわけ。」 

 それを先に言え。文句を声を大にして言おうとした瞬間、生ビールが勢いよく机の上に置かれた。店員さんの目つきが恐い。その目は、あまり余計なことは喋るな、と言ってるようだ。会話が聞こえていたのだろうか。薄気味悪くなって、それから友人とコソコソ喋る。

 数分後、店員さんが僕らのテーブルに来てこう言う。「そろそろ上に行きましょうか、もういいでしょう。」

              【つづく(引っ張ってすいません、次回で終わらせます)】
[PR]
by aciktim | 2005-10-18 18:02 |  -不思議な夢の話

『狸Bar』 (2)

 おそらく今この電車は、新大久保駅を通過した辺りを走っているはずだ(こういうのは感覚的に分かる)。ということは新大久保駅は土谷駅に名称が変わったのか…。ここでふと僕はこの電車に乗っている目的を思い出す。18時に友人と高田馬場で待ち合わせているのだ。外の景色に目をやると、幸いこの電車は時計回りに走っているようす。大丈夫、次で降りればよいのだ。

 間もなく電車は速度を落とし、車内アナウンスなど一切ないまま停車する。ホームに降りて周りを見渡すと、一見いつも通りだ。しかし何かが違っていることを、僕の体はありありと感じている(そしてこういう予感は何故か例外なく当たるものだ)。恐る恐る駅名を記す看板を見ると、予想通りそこには「高田馬場」の字はなく、代わりにこう記されている。

 「狸駅」
 
 ここで騒いでも仕方ないことは分かっていたので、とりあえず約束場所の早稲田口の階段を降りる。ポケットを探ってみると一枚の切符が入っていたので、それを改札口に通して駅構内から出る。
 時計を見ると既に18時を過ぎており、友人が本を読んで待っていた。友人は何だか疲れているようす。挨拶もそこそこに、飲む場所を探してさかえ通り(飲食店が立ち並ぶ通り)に入る。

 数軒当たってみるが、どこも満席とのこと。すると友人が何かを決意したような顔で「最近いい店を見つけたんだ、そこでもいい?」と聞いてきたので、優柔不断な僕は「そこそこ安ければどこでもいい。」という情けない返事をする。話がまとまり歩き出すと、友人が小声でこう付け加えた。
 「ちょっと遠いけどね。」

 さかえ通りを抜けて静かな住宅街の中をを早足で歩くこと30分(何故かこの間お互い無言だった)、突如目の前に4階建ての煌びやかなビルが現れた。こんな住宅街にこんなところあったかなぁ、と首を傾げていると、友人が僕に振り返って言う。
 「ここでいい?そんな高くないし、まぁ空いてると思うんだけれど。」
 「いいよ、入ろう。」
 入り口に近づいていくと、ドアにすごく小さい字で何かが書かれているのが見える。顔を近づけて読んでみると、そこにはこう書かれていた。

 「狸Barへようこそ」

                    【次回へ続く(多分)】


 え~、こんなつまらない夢の話なんかより、少しは(夢よりはましな)実用的な旅のエッセイが読みたい、と思われる方がいるかもしれませんが、勘弁してください。僕も心からそう思います。実は僕が一番困っているのです。ここまでは何とか普通の話ですが(といっても怪しいものですが)、これからの話は幼稚園生のような知能を見せ付けることになるのです。
 まぁここまで来たら書いちゃいますけどね。ふふん。
[PR]
by aciktim | 2005-10-10 16:24 |  -不思議な夢の話

『狸Bar』 (1)

 
 僕は電車に揺られている。時間は夕方の18時ころ。空席はないためドアのところに寄りかかって、窓の外を眺めるともなく眺めている。いつもと何ら変わらぬ日常の一部のはずなのだが、先程から言い知れぬ違和感が体中を支配している。そんなに大きなものではない。だが、見過ごすことの出来るほど小さいものでもない。

 きっと今乗っている電車は山手線だ。でもこれはあの山手線ではない。何かがずれているのだ。気になって周りの乗客に確認しようにも、誰からも違和感を感じている様子は見てとれない。きっと彼らにとってはこの電車は日常の一部であり、僕だけがよそ者なのだ。そんな事をぼんやり考えていると、突然電車はある駅で停車した。無意識にホームに目を向けると、駅名を表す看板にはこう記されている。

 「土谷駅」

 一瞬にして僕は混乱の渦に巻き込まれる。土谷駅?聞いたこともない。山手線にそんな停車駅はないはずだ。気になってドアの上にある路線図を見てみると、普段慣れ親しんでいる、新宿や高田馬場といった駅名が一つもないことに改めて気付く。先程まで感じていた違和感の正体はこれだったのだ。僕の混乱をよそにドアは静かに閉まり、また電車は音を立てて走り出す。

                 【次回へ続く(たぶん)】



 「何のこっちゃ」と思われる方もいるでしょうから一応言っておくと、これは以前のブログで少しだけ書いた、インドネシアのジョグジャカルタで見た狸Barという夢の話です。「他人の夢の話ほどつまらないものはない」とはよく言われる言葉ですが、今だに印象に残っているので、折角だから書いてみようと思ったわけです。

 ちなみにこの夢の続きは、本当に下らないしつまらないし何の教訓も得ることは出来ないし時間の無駄です(笑)。ですから、期待をせずにいてくださ~い。
[PR]
by aciktim | 2005-10-07 22:41 |  -不思議な夢の話