アジア中東旅行・日常生活などに関する手記であります。今は資金集めのために、日本で充電してます。


by aciktim
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『それでも生きる子供たちへ』

e0009838_14541859.gif東京に住んでいて、できれば避けて生きていきたい街、渋谷に行って来ました。理由はただひとつ、この映画がシネマライズでしかやっていないから。有名な監督が揃っているんだから、新宿でも上映してください。ほんとに。

それでも、シネマライズでは日曜のラスト(18:55~)では1000円で観ることができるので、まぁよかったんですが(もっとも僕は払ってないけれど)。

ショートストーリー7本立てのこの映画。ルワンダや中国、ブラジルなどを舞台に、劣悪な環境のなかでも逞しく生きていく子供たちの様子を彼ら、彼女らの目線で淡々と描いています。

クストリッツァは、「さすが!(シュールな題材をコミカルに描くことにかけては右に出る人はいない)」だし、スパイク・リーは「う~ん・・・。」とうなるし、ジョンウーは「まったくもう(中国の監督は、お涙頂戴が上手ってこと。やや演出過多のきらいはあったけれど)。」と、一編20分弱でよくここまで描けるなぁ・・。というのが率直な感想。

それにしても、人間が生きていくのって難しい。こどもたちは、気がついたら生命を与えられ、生きる場所を選択する自由もなければ、両親を選ぶこともできないまま、その中で一生懸命いきていくしかない。とはいえこの日本だって、さすがに10歳にして銃を持つ羽目にはならないにせよ、ある意味もっと陰湿な世界の中で生きていかなければならない。

しかし、この映画はもちろんただ凄惨さを描くだけでは終わらない。そこには確かな希望がある。特に印象に残ったのは、ブラジルのサンパウロ(たぶん)の貧しい兄弟。彼らは、街に溢れている缶やダンボールなどを集め、それを僅かなお金に変えることを生業としている。しかしそんな彼らには絶望感など少しも感じられない。彼らは与えられた環境を既に把握しているように観える。そしてその中で、彼ら自身の人生を豊かにするために、楽しさを追求していく。その姿勢は、物質的に豊かな日本人から見ても、同情を感じる余地などない。美しくさえ見えるのだ。

『それでも生きる子供たちへ 公式ページ』
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by aciktim | 2007-06-12 14:55 |  -映画